2月 8th, 2010
ドロドロチョコレートになりたいの。
とってもとってもなりたいの。
アタシはいつもそう言っている。
甘くとろけてしまえるなら何だってする。
けど、誰もそれを信じてくれない。マイロですら信じてない感じ。
だからアタシは本当に信じてもらえるように、ハートピーナッツチョコレートしか食べない。もうガリガリに痩せてしまって目もあてらんない。
でも、何もしないよりはまし。
アタシは本当の自分探しなんてしない。
なりたいものがある人にはそんなものは必要ない。必要なのは方法だけ。
方法って言えば、ディストーションペダルをマックスで躊躇せずに踏むアイツ。
ハウリングなんてまったく恐れてない感じのあの踏み方にアタシは濡れるの。
下着の中がドロドロチョコレートだわ!
なんてちょっとどうかと思いますけどー。
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2月 7th, 2010
90年代初頭。
マイロは僕の中にまだ大人しく眠っていた。
マッチョな友達達はみんなデートなどしている間、僕はニキビ面のままペニスを握り締め、女性にも好かれず、鬱屈したり、ギターを触ったりしていた。
カートコバーンは野良犬のように無骨でナイーブで汚らしかった。
多くの野良犬がそうであるように澄みわたる瞳を持ったその青年の音楽は、僕や僕のような人たちや僕の中のマイロにとって極上のミルクだった。
彼はこれ以上ないくらいの美しいメロディーに汚らしいノイズを重ね合わせ、濃いブルーの透き通った液体に暗さと激しさを閉じ込める天才だった。
アルバムを一枚作って頂点に立ち、
結婚して子供を作って、
もう一枚アルバムを作って、
自殺した。
二枚目のアルバムは年に何回かマイロと二人で聴く。
つまり具体的な人間としては独りで聴く。
澄みわたる瞳が小一時間僕の真ん中に居座る。
ただそれだけのことだ。
Live at Reading Nirvana
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1月 28th, 2010
透明な高速道路に乗って僕は六人の奴隷を買いに走った。
道端のタンポポが黄色い線となって横に流れる。
目の前のトラックのテールランプが真っ赤に視界を染めた。
僕は笑いながら車を走らせた。
鉄が塊になって転がっている。
マイロは数百マイル先でもう店に入っているかもしれない。
僕はカタログで見た頭髪を剃り落とした白人の女性にとても惹かれていた。
マイロはそれを喪失だと言った。
暴力によってそれらを補おう。
地上に降りた神聖なる暴力が僕を助けてくれる。
もうすぐだ。もうすぐ僕がどこかに突き刺さる。
Holy Mountain Sleep
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1月 24th, 2010
温かい料理がたくさんあって、誰もがほがらかに笑っていた。
代金を支払って外に出ると痛いほど寒くて凍えた。
アスファルトでマイロがのたくっていて、下弦の月が辺りを照らしていた。
世界はとっくに瓦解していて、繋ぎとめる糸という糸はどの店にも置いてなかった。
上を向いたマイロの口がバックリと開く、僕はそこに顔を埋めていく、回廊のようなものを下る。
聖堂のような場所に出て、その真ん中にマイロの声が響く、
「とっくに瓦解していたのにあなたはついと認めなかったのです」
どんなに熱いシャワーを浴びても満たされて温まることはないこの肉体が、僕は帰ると言っている。
We Live Electric Wizard
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1月 22nd, 2010
Shivering King and Others Dead Meadow
Dead Meadowの3枚目。
誰が何と言おうと音楽は70年代に冒険を繰り返した。その遺産はいつまでもそこここに残り続ける。
Dead Meadow、彼らは狂ったファズの音と牧歌的なフォークサウンドを現代で体現するバンド。攻撃性は外には向かずむしろ内側に向いている。内側にはもちろん宇宙がある。並の精神状態で聴くと眠ってしまうだろう。
心地のいい音だ。いつからこんなに太いファズギターを心地いいと思うようになったのだろう?
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1月 19th, 2010
ライブの日はお金を切り詰めているので昼食を食べない。
夕食もハンバーガーがせいぜい。
僕は財布の中身がギリギリなので一番安いバーガーを注文した。
本当はあの熱くとろけたチーズが乗っているのが食べたかったんだ・・・。
本番までの間、廊下や階段で何時間も座って過ごす。
僕はペットボトルの水しか買えず、帰りの電車賃を計算してメンバーに1000円借りた。
ステージに立ったら自分の音があまり聞こえず、頼みの綱のテレキャスも歌ってくれない。
空気を振動させない。
馬鹿みたいにライトがまぶしい。
まぶしくまずしい。
客席でマイロのやつが笑う。
Boris with Michio Kuriharaの曲が頭でまわってた。
Rainbow Boris with Michio Kurihara
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1月 15th, 2010
世界がモノクロに貫かれているとき、僕はただの豚でした。
もうすぐライブです。
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1月 13th, 2010
自分より背の高いヒマワリ。
背丈は2メートル弱かと思われる。
子供が手をひかれつつこう言う。
「せぇがたかぁくなってるなぁ。たかぁくなってるなぁ。みんなにさわられんようにやでぇ。」
その子は知らぬのだ。
大人の背丈を知らぬのだ。
世界にはたくさんの巨人もいることを知らぬのだ。
文明を知らぬのだ。
その子の世界そのものである野原を破壊する機械のあることを知らぬのだ。
そう思っていたわたしに舞魯はこう言った。
「お前は知らぬのだ。ヒマワリがどこまで大きくなりたいか。お前は知らぬのだ」
という部分ではたと目が覚めた。
熱が三八度六分あった。
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1月 11th, 2010
バーミリオン
バーミリオン
バーミリオン
バーミリオン
バーミリオン ザ クイアー
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1月 10th, 2010
連想の繊維はいつでも縮んでいる。
君のその手の平もしくは脳みその中で。
時々はストレッチの要領で伸ばしたりグネグネ動かしたりしなければ、それらはあっという間に拘縮してしまう。
エキセントリックな20代あたりで流行しているmars voltaのこのアルバムは静かに始まり、きらびやかに蠢き、連想の繊維を伸ばす役割を果たす。
オマーロドリゲスのサイケデリックで悲しげなギターフレーズが幾重にも重なって、脳の波打ち際を刺激する。心のクリトリスが撫でられるようで、僕はビクビクと体に電撃が走るのを感じながら、このアルバムを聴いている。
マイロが好むのは得てして日常の中に埋もれてしまいそうな仔細でありながら、その実狂気的な狂おしさを呈するもので、ガツガツと命を喰らうようなロックナンバーではない。
プログレなどという難しい言葉を使用するから皆が遠のくのだ。
難しい芸術など存在しない。全てはニンゲンから出たもので、感じることが可能。そのことをもっと多くの人に伝えるのもこのブログの存在意義なのだ。
Octahedron The Mars Volta
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