ビートたけしの物真似をするにあたって「ダンカーン」と伸ばさずに「ダンカン!」と短く切った方が良いということを後輩に教わり、ボクはなるほどなぁと感心した。
というのも、「ダンカーン」と伸ばし気味の場合は微妙な違いに気づく時間を与えてしまうからである。「ダンカン!」と短く切った場合は気づく間がなく勢いで「似てる」と思わせることができる。
さて、これを音楽に当てはめた場合、短く勢いであっという間に終わるパンクロックというのは技術不足を隠してくれる。
(ただし、勢いに命を賭けないと技術不足を隠してはくれない。)
その点、初期のイギーポップのダレた曲調はそれすらも超えるダレダレで、ダレダレに命を賭けたからこそできるモノで例外のない法則はないことがここでも証明されている。
ジミヘンの場合、ファーストアルバムが「ヘイジョー」という味わいのある曲調でのし上がったわけで、上の例で言えば「ダンカーン」状態でもクリソツなんであって、それはきっとブルースが身体的にもジミの中に深く根ざしていたからだろうと思う。
ジミ関係の記事を読んでいたら、無名時代のジミが当時人気絶頂のクリームのクラプトンのステージにギターを持って乱入。ジャックブルースの空きアンプで「Killing Floor」を弾き、クラプトンを打ちのめしたエピソードが書いてあって、いい話だなぁと思った。ジミが凄いというだけでなく、彼がクラプトンに憧れていたこと、ステージに上がることをクラプトンは許したことなど、色々なことが想像できるエピソードだから。ちょっと漫画っぽいけどな。