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美徳のよろめき  三島由紀夫

美徳は基本的に揺るがないものである。各人の美徳がTPOに合わせて変わっていてはその人がどういう人であるのかがわからぬようになってしまう。だから三島氏はよろめきと名づけたのだろう。よろめきは倒れることではない。倒れそうになる様である。素晴らしいタイトル。

内容は夫と子供を持つ女性の不倫の話。
解説によれば不倫という世間に認められない事象を、女性の内面を鋭く描くことによって人工的な美の構築に成功した云々と書かれていた。

しかしながら、この解説は少々古めかしい。ボクがコンビニで仕入れる俗な情報誌によれば不倫は文化を通り越して不倫当然の時代になっている。だとするならば現代のこの小説の意義はなんなのか?
それはやはり美であると思う。あるきっかけによってスイッチが入り、心と体が火照り、どうしようもなくなる人間は美しい。スイッチの入った人間はとても美しいのだ。その様子がこの小説には描かれている。
三島氏がその想像力と構築力と才能でもって切り取った美しい人間。それがこの小説の魅力。

ボクは今夜も火照り火照り火照り、明滅しながら眠る。

コメント

はじめまして。
「美徳のよろめき」を検索したら、やってきました。
ブログ中、共感する所もあり、足跡を残していきます。
8月のライブ頑張ってください^^

> ミホさん
コメントサンクスでっす!
いやぁ、共感だなんてエッチねぇwww。

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