スクールアタック・シンドローム 舞城王太郎
「みんな元気。」とともに買った舞城文庫本。
こっちの方が面白かったかも。
帯にはこちらの方がダークっぽく書かれていたけどそんなでもない。
表題作は学校虐殺を計画する少年と鬱病のお父さんのお話で「耳を食いちぎって飲み込んだり」とグロい表現はあるものの鬱病のお父さんが今の自分と重なったりしてなんだかジーンと来た。
生徒たちに笑われる中、息子と教室を出て行きながら「こいつら本当にクソだな。やっぱ殺すか手伝うぞ」「お父さんはこいつらとは違う、別のタイプのクソなんだ」と会話する場面はやっぱりポジティブな作家だなと思った。
3本目の「ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート」はグロい。同居する叔父から性的虐待を受ける女の子が不死になっちゃって虐待はエスカレート。そもそもウンコ食われたりマンコ舐められたりを幼少期からされてたんだから究極の場所カニバリズム(人肉を食う)へ。ってそこが主目的じゃなくって主人公の高校の同級生が学校では虐められてたその少女となんだか親しくなって、叔父の変態暴力に立ち向かってみるというお話。そこには曖昧ではあるけれど恋が描かれているし無力さや青春の甘酸っぱさがある。
ん〜物語ってなんだろうね。お話のグロさよりも印象が胸にソースをふりかけていくようでとても面白い。起こってることなんてやっぱり問題じゃないんだ。