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the lie gay need road movie

暑い最中に出かける。
焼けるようなアスファルトを息子とテクテク歩いていた。ボクの手には網、息子の手にはバケツ。
ザリガニ探しのショートトリップ。

ボクは府立大学の脇の方の荒れ果てた細い溝へと歩を進めた。息子を抱き上げてフェンスを越えて。
水は汚染されているが少しばかりの自然は残されていて草むらの匂いと蚊のチクチクがボクと息子を迎える。息子は恐ろしい様でフルフルとボクに抱きついてくる。
汚染された水には怪しいミズゴケばかりがあってザリガニはいない。

ボクらは荒れた草むらをしばし進む。幾つかのフェンスを乗り越えるともう先へは行けなくなる。雑踏は既に遠くなっている。
ボクらはもと来た道を引き返し他の場所を探して今度は歩道を歩く。テクテクテク。

息子は知らない場所をグングン進むのが不安なようで眉をひそめてボクにダッコを求めてくる。ボクはそれに応じる。だけど、ボクはかりそめに生まれたような曖昧で不安定な存在で息子の求めるダッコ=ヨルベキモノにはなれてないんだよと心で思う。炎天下のアスファルトが体力を奪っていくから余計にそんな風に思う。

「ザリガニでもとるのかい?」
ひんがら目の警備のおっさんがボクらに話しかけた。
「でもいないっすね」
ボクが答えると
「あっちにいってご覧。沼があるから。きっとそこにはいると思う。そのコ小さいから気をつけて」
「ありがとう」

ボクらはそっちに向かって歩く、既に大学の構内に入っている。
ドブ川を覗きながらテクテクテクテク。

さっきとそっくりだけど別のひんがら目のおっさんがボクらに気づいて言う。
「ザリガニかい?もう少し行くともう一本川が流れてる。そこにいたよ。そのコ小さいから気をつけて」
「ありがとう」

そこに着いて川を覗くとザリガニがフヨフヨ泳いでいた。
網で2匹すくって、1匹を逃がしてやる。ボクらのバケツはとても小さかったから。

ザリガニバケツを持って歩く。
「ザニガニ?ザニガニ?」「ザリガニだよザリガニ」
警備のおっさんにお礼を言いながら引き返す。

家に着いて水槽にうつしてあげる時に手を挟まれて出血する。
痛みが覚醒的にボクを刺激する。
息子はザリガニに名前をつける。

彼の名前は「イエロー」主食はソーセージ。

コメント

赤いのにイエロー。かこいい!

ザリー…私のザリー二年間カッコイい奴だった。もじょ家のザリーもカッコイい奴ですね。

やたら警備のおっさんが親切っすねwザリガニ求めて大冒険だ
今年府大ではザリガニ異常繁殖してましたよ

> zmciさん
なぜか赤いのにイエローwww。
色盲??

> 母さん
ザリーかこいいっすよねぇ。
もちろん、ガッツンガッツンはさんでくるカコイイ奴です。

> Masu-Eさん
ザリガニ求めて大冒険。楽しかったです。結構スポットなのですか?

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