真夜中がシクシク泣き出す頃に
チャカチャカチャカチャカ。
シャカシャカシャカシャカ。
そんな音を立てながら動きに動いてお仕事をする人というのが居てはって大変に効率が良いことこの上ないんやけれど、どうにもボクがスローモーに見えはるみたいでヤイノヤイノ言うてきはる。
自分では特別にスローモーだと思ってないのやけどシャカシャカの人から見たら仕方ないんやろね。
せやけど物事には息遣いというもんがあってあんまりせわしないのは息苦しい。焼きたてのたこ焼きを口ぃ入れた時みたいにハフハフしながらお仕事をするのはどうにも優雅さにかけるように思う。
偉い偉いクラシック音楽の人達がなんであんなに長い曲をかいたんやろ?ゆったりした繰り返しの中に少しずつ音の息吹みたいなのが宿ってきて心の歯車がクルクル回転を始める。
同じように各お仕事には各お仕事の妙味を体験できるグルーブがあってそれを見つけてから本当のお仕事がはじまる。
その証拠にシャカの人は割りとすぐに「もう辛抱でけまへん」言うて辞めていかはる。自分でハフハフしておきながらそれはないやろうとボクは思う。同時にこの人はもっとシャカの職場で働いた方が息吹けるんやろうなせっかくの縁やのに残念やナと思う。
とか言いながら適度なシャカつまり適シャカは勿論大事なことやから、遠目で見て息苦しぃないような具合に持っていくっていうバランスの感覚を持っていることが一番。
その感覚を掴み損ねると今夜のボクのように真夜中がシクシク泣き出す頃に妙なことを考えたり妙な音楽を聴いたりすることになるんやねぇ。

