
photo by VQ1005
当時、ボクの身体にはインターネットがなかった。
友達はそれほど多い方じゃなかったし勉強も面白くなかった。彼女もいなかった。
ボクの隣にはストラトしかなかったんだけど、誰よりも弾けなかった。
時にボーーーーーっとしながらギターを触っていることしかしなかった。練習という練習はしていなかった。
だから弾けるようになった時の記憶は定かではないし、今もコードもままならない。
ボクはその時に何をインプットしていたのだろう?
当時、エレキギターのアウトプットはライブだけだった。
でも、どこのバンドにも入れてもらえなかったし、自分を曲げて入りたいバンドもなかった。
みんななんていうかマッチョだった。
インプットしかなかった。1冊のギターマガジンをずっと読んで読んで広告まで読んだ。インタビュー記事を何度も読み文章で音を想像した。何ヶ月も想像して妄想して手に入れたアーティストのアルバムはそれと乖離していて聴けなかった。これだったら妄想の中の音の方がいいと思った。
M君と出会って4トラックのレコーダーをお揃いで買ってアウトプットを始めるまでボクは自分のギターのジャックを自分の胃袋に突き立てて弾いてみたら消化不良を起こしてしまう自家中毒野郎だった。
M君以降、初めてボクは音楽を聴けるようになった。ビートルズを素晴らしいと思うようになった。
アイデアと情熱があれば芸術(そんな大それたものじゃなくても何かの作品)は出来るんだと思うようになった。
そしてそれがあれば、この体験があれば生きていくのが少し楽しいと思うようになった。
インプットすることの意味とは少しの疑いもなくアウトプットに繋がった時にわかる。それは一つの賭けのようで運命のようでとても個人的なこと。ボクの場合はこういう感じだったんだ。
追記
もうすぐライブ。そろそろ指を慣らし始めないとヤヴァイ。