青すぎるボクと青すぎる空 蒼井そら
photo by VQ1005
島に行ってきた。
なーんにもなかった。
親戚のおばあさんが海で溺れる子供を救助してた。事故で動く組織は存在しない。
ついでにダイヤル電話しかないし、テレビもあまり映らなかった。携帯は入ってたけれど。
ドピーカンの空と海しかない。
「あんたもっと焼きなさい」と言われても、「なるほど!」と思わせる力があった。
夜にお祭りがあるというので神社に行ったら夜店も何もなくって本当に奉納のお祭りだった。
闇にライティングされた小さな境内。
ゴザの上で踊り狂う黒いshi-shi。
見ているのは老人と子供だけ。
shi-shiの中に入っている人は汗だくになってて迸るように踊る。中の人は獅子頭を脱ぐと肘を安物のカミソリで切り裂かれ腱を11本抜かれる。腱をねじって紐を作る。巨大な弓が出てくる。弓は何かの骨のようなものと竹のようなもので出来ている。腱で作った紐を引っ掛け若者が引く。闇の中でブイーーーーーーーーーーンという腱の唸りだけが響く。頭蓋骨に反響する。
というような嘘事を書きたくなるような夜祭。
何にもないことは何でもあることなんだなぁとか思った。
