Archive for the ‘2)■■■■■■作家’ Category
木曜日, 7月 1st, 2010
ザ・ロード。
文庫化されてた。しかも映画にもなってた。
色彩のなさ加減がどう映像化されているのか気になるところ。
原風景を呼んだ詩のような世界。
想像ではもっと子供は小さい気がする。
僕達男の子は父親とともに不毛の地を歩き、教わり、次に伝えるべくして生きているのかも知れない。
そうでないのかもしれないけれど、贈り物は深く、重く、抗えない。
マイロは見ている。
わたしは風邪。
ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)
コーマック・マッカーシー 黒原敏行

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月曜日, 6月 28th, 2010
息子が6歳になった。この本はとても滲みる。
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灰色の廃墟の街をパパと少年がトボトボ歩いている。
押しているカートの車輪が外れかけている。
南へ行かなければ、寒くて死んでしまう。
時折出会う人間といえば人食いで生き延びていて、少年の母親は発狂して自殺してしまった。
滅亡後の世界。
それでも、パパは少年の裸足の足を自分の腹で押し付けて暖め、少年を喰らおうとした奴を殺す。
少年と言えばボロボロの老人に食べ物を与えたり、去っていく犬を連れて行きたいとねだる。
パパは少年を抱きしめる。
お前は俺の心だ。
ねぇ、ぼくたちはいいものだよね?
ああ、いいものだ。
誰も食べない?
誰も食べない。
お腹がすいても?
お腹がすいてもだ。
いいものだからだね?
そうだ。
二人の会話が灰色の空に滲む。
生きることに意味がなくなってしまった世界でも、
パパは全てを少年に注ぎ込もうとする。
ザ・ロード
コーマック・マッカーシー 黒原敏行

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ジャケットも完成!

100624_wooormz_single_01 posted by (C)mojo
eggman
DSF
キラキラ星
聴いたら感想を書き込んで欲しいのココロ。
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月曜日, 3月 8th, 2010

わたしは坊を待っていた。
坊とはつい先日まで飼育していた桜文鳥で、
放しても逃げずに家の前の電柱に賢くとまっている。
暇が出来ると坊とは謡いをやったり、雲を眺めたりと楽しく遊んでいたものだった。
その坊がここ数日姿を見せぬのだ。
舞魯(まいろ)に話してみたが、
「君の調子はコロコロと変わって、これではアクセスは望めないよ」
ととりつくしまもない。
わたしは「久しぶりに大いに遊ぼうではないか?」と風の便りに書いて送った。
返事は果たしてつれなかった。
「鳥界の上役に大変重要な任務を頂戴してとても忙しいゆえ、しばしお待ち下さいませんか?」
なんだ、坊もすっかり立派になったのだなぁと嬉しい気持ちと打ち震えるような寂しさが込み上げてきた。
綺麗なカナリヤでも、可愛らしい十姉妹でもない、ほんのりと優雅に色をつけた桜文鳥の坊。
電柱を眺めて坊が帰ってきていないかを確認するのが毎朝のわたしの行事である。
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最近、読んだ本
シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)
mebae

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)

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土曜日, 2月 27th, 2010
裏庭 (新潮文庫)

マイロはコロウプ達に話を聞いていた。
代々の庭師が育て、そして荒れ果てる裏庭の話を。
「しかし、人間が生を受けて死ぬまでの間、前庭なんていつだってただの玄関なのじゃ。裏庭こそが生活の根源だと思わないかね」
聡明な光を称えた瞳でコロウプは言った。
僕は救われたような温かい涙を流してその言葉を耳に流し込んだ。
そのコロウプは忠告していた。
「癒しとは傷を持つものには麻薬のようなものじゃ。さほど簡便に心地よい筈がない。傷は生きておるのじゃ」
僕はその言葉をこぼれないように両手でしっかりと掬い上げて飲み干した。
ああ、これで僕は大丈夫なのだと思った。
マイロはトンガリ帽子を被ったままで「ここに来て良かっただろ?」と言った。
僕は深く頷いた。

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月曜日, 12月 21st, 2009

<簡単、安全に素晴らしい快感が得られます。>
シナシロップはラブドラッグとしてヨーロッパのセレブ達にも大人気。
「半信半疑だったけど、彼がどうしてもって言うから使ってみたの。彼の体とわたしの体が溶けていくのを感じたわ。本当の意味で一つになれた。それからは毎回使ってるわ。」
シナシロップはアダルトショップでコッソリ売られている。広告を見るとラブドラッグのようだけど、本当はヨーロッパのマッドサイエンティストが開発したただのドラッグ。幻覚作用と多幸感を誘発する。
このような広告に若者達が魅入っている。
大人たちは見ないふりをする。
君子危うきに近寄らずというわけだ。
しかし、大人たちはプルトニウムの扱いには熱心だ。
全くよくわからないんだ人間のことは・・・。
マイロは風呂屋のおやじに愚痴っていた。
「結局のところ誰かがリーダーと書かれた旗を振ってみんなを先導してる。で、そいつの関心は自分の損得だけなんだ」
愚痴ってはいるもののマイロはそういった人間達を興味深く眺めている。
麻薬書簡 再現版 (河出文庫)
William S. Burroughs

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えろぐ「燃燃」更新
携帯官能サイト「SoulSex」更新
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金曜日, 12月 11th, 2009
ダイナー

マイロはキャンティーンという店にいた。
残酷に人を殺す専門家達が唯一癒される場所。ダイナー(アメリカ版定食屋)に。
出される料理は最高級食材ののハンバーガー。
先日からカナコという素人の女性がウェイトレスとして働いている。店長のボンベロの困惑している様子が見て取れる。彼女は何日生きているだろう?
ここは汚物が行き着く最果てだ。
子供と殺してその肝を喰らうような、怪物達の場所なのだから。
今日もカナコは変態どもに遊ばれている。
しかし彼女は俯かずに前を見据えている。
ボンベロは迷惑そうに顔を歪める。
マイロは二人の間の絆というものについて書きとめようとカナコに紙ナプキンを頼んだ。
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水曜日, 11月 18th, 2009
ポスト・オフィス (幻冬舎アウトロー文庫)
Charles Bukowski

世の中の仕組みによるとボク達は勝ち組にはなれない。上司に認められてもトップにはなれない。がっちり仕組まれてるから。
だから、もうそんなことは考えない。それが大前提。
この小説もそんな大前提の上に乗っかっている。
主人公のヘンリーチナスキーは知っているから酒を飲めるときに飲めるだけ飲み、女とヤレル時にヤレルだけやり、賭けるだけ賭ける。それでもタイムカードはしっかりと押す糞のような人生。
「仕組み」からの白い目には、時には大声で、時には寡黙に徹底的に闘う。
敗北は人生を投げ出した時にのみ作用する。
一見、投げ出したかのように見えて、その実、ヘンリーは人生を謳歌しているのだ。
このブコウスキーの処女小説は実に感動的で、かっこよく、勤労意欲とは別の意欲をくれる。
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水曜日, 11月 18th, 2009
勝手に生きろ! (河出文庫)
Charles Bukowski

若き日のブコウスキーの日々。
とにかく主人公は仕事して女とやって仕事を辞めて酔っ払ってるだけ。
終盤、辞めるために就職するようなもんだと書いてるほど。
一言で言えばそれだけなのだが、
いわゆる、最低な生活なのだが、
何かがシンと入っていて、生活の匂いがツンとして、とてもいい本だと思った。
そうそう、後書きにはブコウスキーの精神分析みたいなことが書いてあって、それはそれはくだらなかった。 だっておかしいもの。芸術作品を分解してそこから何か見つけようなんて。ちょうど分解途中に油がこぼれるように何かがこぼれていくような気がする。
感じるままがいいと思うよ。
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火曜日, 11月 17th, 2009
パルプ (新潮文庫)
Charles Bukowski

ブコウスキー初心者はまずこの遺作から読むのがオススメ。
パルプという題名から知れるようにアメリカの娯楽消費小説になぞらえた最低の探偵小説。なぜか宇宙人は出てくる。なぜか死の女神が出てくる。全然メチャクチャ。でも、汚らしい生活、あけすけな物言いの中に気取った作家が一生かかっても出てこないようなリリックがあふれかえっている。
こういうのを読む価値のある本というのです。
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火曜日, 11月 17th, 2009
ヘンリー・チャールズ・ブコウスキー Henry Charles Bukowski(wikiまとめ)
1920年8月16日 – 1994年3月9日 アメリカの詩人、作家。
無頼派とよばれ酒と売春婦と競馬のどうしようもない日々を魂を貫くように書くスタイル。
レッチリのアンソニーの歌詞の中にも出てきたりと多数のアーティストに影響を与えている。
チャールズ・ブコウスキーは、ドイツ人の母とポーランド系アメリカ人の父の間にドイツで生まれた。ドイツの経済崩壊により1923年にアメリカ合衆国に移住。メリーランド州ボルチモア
からカリフォルニア州ロサンゼルスへと移り住む。幼年時代は失業中の父親から虐待を受けていたらしい。
1944年、ニューヨークにて作家活動を始めるも売れず。各地を転々としながら放浪。ドヤ街の日々。1955年ごろからまた詩を書き始める。1969年に生涯毎月100ドルの報酬で出版社と契約。
ベトナム戦争徴兵を拒否している。
名言
おれは政府をひっくり返したかったけど、ひっくり返せたのは友達の嫁さんだけだった。
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