禁煙

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僕はコックローチ型ノートパソコンで語りかけた。
「ねぇ、マイロ、たばこってなんなんだい?」

「たばこ?依存そのものさ?人は何かに必ず依存する。覚醒剤。睡眠薬。携帯電話。パチンコ。ダイエット。快感はもとより、苦痛にもだ。そしてその全ての答えは脳にある。快楽物質が脳内に放出される。苦痛を和らげるために。快感のレベルを上げるために。突き詰めると全ては灰と煙にしかならない。たばこはその元型と言えるだろう。君はユングは好きか?」

「大きな振り子の夢とか?>ユング」
「僕は人に食えと言われる。もうお腹がいっぱいなのに。僕はやせっぽちでいたいんだ。正直に言うよ。痛々しくあらねば自分じゃないとすら思ってる」

「君の発言そのものが依存だよ。灰か煙になりたいのか?」

「どちらかと言えばなりたい部類かも知れない」

「開き直りは依存を断ち切る一つの近道だ」
「バロウズも言っている。麻薬の道をただ見下せ。とね」

禁煙セラピーを読んでいる。あまり進まない。文章を書くのにたばこは良い作用を及ぼす。
しかし、アレン・カー氏によれば、たばこがなくても良い文章を書くことが出来ると知ることが肝要なようだ。
ちなみに僕がたばこをやめたいのは切迫した金銭的理由からによる。僕は元来、灰と煙と泥で構成されている。

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