余所からもらったメダカを数匹、お水を入れた容器に入れる。
しばらくメダカは泳いでいるだろうけど、放っておくと死ぬ。
それは餌をやったり、お水を換えたり、きちんと世話をしないから死ぬのである。
と同様に、毎日の大小様々な出来事に対する感情を、
心の中に放り込んで、見向きもせずに次の日を生きていれば、どうなるか。
それらも、やはり心から剥がれて死ぬのではないかと思う。
それらもきちんとお世話しなければならない。
何かひっかかりのあった時には、想像の石鹸玉にでも入れておいて、宙に浮かべておく。
そうして時間がある時には、どれか一つを手に取って眺めてみる。
眺めてそれに名前を与えてみる。本当にしっくりとくるような名前を探してみる。
上手く行かない時は別の石鹸玉でやってみれば良い。
別にこれは宿題ではないのだから、気の向くままにやれば良い。
そうするうちにそれらの間に経路が出来て、行き来が自由になり、
玉と玉の中身が行き来を始めて、伸びたり縮んだり心が深く豊かに活動する。
最近の僕はそのような仮説の下に生きていて、
以前よりも若干ながらカラフルな日々。
これが僕の地図。
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