20123017 一行詩の報告

rape blossoms
(photo by mojolovich)

春昼の街の裂け目に影法師

月朧お前思ひて垂らす蜜

ベタベタと春の服着て顔がなし

春闇の底に張られたEの弦

その男泥にまみれて花となり

春の闇我がシナプスが開花せり

春光や視界が命孕みけり

吹き飛ばす夢の残滓に風光る

クランケが目玉動かす春の闇

カナリヤを呑んでやろうと蛇穴を出づ

春寒し赤い鱗と濁り水

音立てて梅がお空に散らばれり

脈動が停止するまでピクニック

春空を望み柵越えグッドバイ

カラス舞う空に胸張る梅真白

山繭の中にしばしの雨が降る

さより釣り父が教えた異形のさかな

寝坊助の頬ひっぱたいては冴返る

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