ごっそりもっていかれた俺 一行詩の報告

a crow and a plane
(photo by mojolovich)

誰も楽しみにしていない一行詩を並べ立てる。
日中の句が少ないのはお仕事をしているから、
どうしても朝と夕と夜の詩ばっかりになる。
5-7-5の短い文字数では気取りようもふざけようもなく、
それをするのであれば、真剣に気取ったりふざけたりせねばならない。
しっくりときたものができると心がスーーっとする。

ところで、4月8日(日)はライブ。
いい歳をしてロックンロール。心斎橋ソシオまでみなさんいらしてください。

#####ここから
春夕焼おれをごっそりもってゐった

春服のふくらみで知るやわらかさ

春の宵主観の宇宙が咲きにけり

蠅の子や日差しにヂヂッと消えにけり

春の蚊や仲間少なし欲はなし

春の朝セーフモードで起動する

春日差し狂人を一人笑わせた

白魚や一匹ずつに目玉あり

春日差しあらゆる穴ぐら満たしをり

木の芽時ハゲタカが嫌な声で鳴く

やどかりが夢の尻尾を切り刻む

台所海苔で冷たい飯を喰う

晴れの日は干からびた陽炎を抱く

山笑ふ俺は少しだけ泣く

春の星皿から一つこぼれ落ち

午後6時田螺(たにし)がネオンに身悶える

午後6時捨蚕(すてご)が螺旋を降りてくる

蠅の子を潰して笑う蠅の王

引き抜いてやどかりの腸(わた)の色を見る

生煮えの絵の具に落とす桜貝

春の朝記憶溶かしたミルクティー

孕み猫膿んだピアスを引きちぎる

星朧誰もが時代のミストーン

春風や揺れる光のディストーション

桜貝夜に踏まれて割れにけり

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ごっそりもっていかれた俺 一行詩の報告」への4件のフィードバック

  1. ガングリコ

    ただいま、お兄ちゃん。

  2. mojolovich

    > ガングリコさん
    おかえりなさい。ん?

  3. 犬小屋

    はじめまして。最初の文章のカタマリのほうが詩的で良いようなきがします。ワロタけど。

  4. mojolovich 投稿作成者

    > 犬小屋さん
    お返事遅くなってすみません。
    また、少し文章にしてみてます。
    一行詩もまた、報告しますが・・・。
    ありがとうございます。
    またコメントお願いシャーッス。

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