相変わらず俳句はやっている。
西東三鬼さんの句集を読んでみた。
句もさることながら、文章も素晴らしく面白い。
#####以下報告
夏の月赤き少年投石す
真っ暗なリビングに夏が立ってゐた
愚図る子を打ち据え見やる吹流し
ブルドック春闇に牙深々と
この春はあまり生きてはいなかった
曲芸の影揺らめいて春暮れる
芽の出ない俺を耕す人もあり
春の汗すぐ死にたいと言う僕ら
見張り塔負け犬どもに夏来たる
内側が外側にあり春の闇
蓬髪の老女クローバーの野で笑う
野に遊ぶ少年ずっと犬のまま
夏近し少女の鎖骨透き通る
夏近しまたサーカスがやって来る
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