魂の一行詩の雑誌『河』に投句をしている。
毎月5句送ることが出来るのだけれど、
最初それとは知らずに、投句用紙をコピーして大量に送付して、
編集の方から電話で叱られた。
そんなこんなで毎月やっているのだけれど、
6月号に自分の句が小さく載っていてとても嬉しかった。
以下の2句である。
春の闇我がシナプスが開花せり
啓蟄(けいちつ)や地虫喰らうは原発の豚
#####以下近況
空に汗 少女はからずも武器となる
夕立は他人の傘を盗ればいい
雲の峰 ジャンヌダルクが駆け登る
遠き日の甘きまじない 天花粉(てんかふん)
初夏の朝 車窓に感光した記憶
草いきれ 大地と靴がずれてゆく
残像が本体喰らう夏の窓
サングラス 揺れる犯人像割れる
夜明け前 脳下垂体 闘魚(ベタ)が舞う
行き交うは残像ばかり 夏の夕
夏服の熟女怒りて腹揺さぶる
冷蔵庫開けたり閉めたりしてピアノ
リスカちゃん 裸足で命確かめる
流れ着く無意識の浜辺 夜光虫
短夜(みじかよ)の約束苦し少し吐く
真夜中は独り爆発するトマト
風に揺れ 女 月々薔薇となる
蝕(しょく)の日を登る五月のプロトコル
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