キャンティーンにいた  ダイナー 平山夢明

ダイナー
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マイロはキャンティーンという店にいた。
残酷に人を殺す専門家達が唯一癒される場所。ダイナー(アメリカ版定食屋)に。
出される料理は最高級食材ののハンバーガー。
先日からカナコという素人の女性がウェイトレスとして働いている。店長のボンベロの困惑している様子が見て取れる。彼女は何日生きているだろう?
ここは汚物が行き着く最果てだ。
子供と殺してその肝を喰らうような、怪物達の場所なのだから。

今日もカナコは変態どもに遊ばれている。
しかし彼女は俯かずに前を見据えている。
ボンベロは迷惑そうに顔を歪める。

マイロは二人の間の絆というものについて書きとめようとカナコに紙ナプキンを頼んだ。

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