元少年Aこと酒鬼薔薇聖斗が「存在の耐えられない透明さ」というホームページを公開したけど、
そのタイトルなんとかなんなかったのかよ?って思う。
別に俺は彼の罪に対してどうこう難しいこと言うつもりはなく、
ひでぇことしたなぁと思うってレベルだけど、
スクールカースト最下層だの、
存在の悲鳴だの、
透明だの、
そんなもんはあれだ。
感謝系ヒップホップとか人生説教ソングと同じだ。
絶望ソングも説教ソングも似てる。
投影してもらってなんぼの世界だ。
でも俺が思うにスマートに上手くやってる奴ってのは投影なんてしない。
カリスマも求めてない。
そういう人たちにとってそういうのは、ただうるさいだけだ。
多くの人はガムのように歌を歌う。
気が向いたら口に放り込んで、味がなくなったら捨てる。
なくなったらコンビニで買ってくる。
広い意味での良いポップソングっていうのはそういうことだろう。
思うんだけど、人間一人の存在にたいして意味なんてないんだよ。
価値や存在を認めてくれるのは自分+数人だけ。
それだっってしっかりやるには結構しんどい。
メディアに出てる人の影響力はそりゃ大きいかも知れないけど、結局あれは虚像だ。
自分の中で組み上げたイメージを売るのが上手だってだけで、人間の底なんてよっぽど近くに行かなきゃわかんないだろう。トイレの中でどんな顔して糞してるかってのを生で見せっこしない限り、本当の信頼なんて生まれない。
あれは認められてるんじゃなくてただのよく出来た売り物なんだよ。
これはまぁ、良いとか悪いとかの話じゃなくって、需要と供給、バランス、つまりはただの仕組みの話。
地に足をつけて生きるってのは、なかなか難しいよな。