先日、呪詛を受けた。
というのは大げさだとしても、
誹謗中傷とまではいかないけれど、不吉なことを他所から言われて、当惑した。
私はそれを聞いて頭がグラグラした。
眩暈(めまい)だと思った。
病院に行ってMRIその他の検査を受け、お医者に投薬を希望しようと思ったけれど、
お金がかかるのでよした。
逆に、男子たるもの呪詛の一つや二つでグラグラ悩んでいては駄目だと自分を鼓舞し、
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを聴いた。辛かった。本当は他のが聴きたかった。
思い返すと、このような思考の混乱は全て呪詛から始まっているので、やはり呪詛の力は怖い。
話を具体的にしよう。
「お前は非常にブラブラとしていて、家長としての自覚が足りない。今後もそのまま行くのなら怪我をするように祈っておく」
というような意味のことを言われたのだ。
非常に有難い意見で、私としても是非、自覚を持ち、痔核を取り除き、立派な大人として歩みたいところであるが、
ダメなのである。私はブラブラしているから私なのであって、そうでなくなったら尾崎豊を歌わねばならなくなる。
つまり、私はわかっててやっているのだから、怪我をするしかない。
しかも、このご意見を下さった方は心霊方面の方なので余計に気色が悪い。
私としては、そのような超常的な力は、国や世界のために使っていただいて、このような貧乏で可愛そうな男に向けて欲しくない気持ちでいっぱいなのであるが、心霊の方面にはその方面の事情もあることだろうから、仕方がない。
わかりました。私は怪我をしましょう。
昨今は医療技術も進歩していることだし、すぐに治療すれば大丈夫だと思った。
よくよく考えれば、怪我をすることがわかっているのだから、保険証のコピーもとっておけるし、消毒や絆創膏なども準備が出来る。
と、ここまで思考が進んで、気づいた。
これがもし、私以外の身に起こっていたら・・・・。
たまたま私は思慮深く、冷静でかつ科学的に行動を起こせたから良かったものの、そこいらの人であれば、保険証がないだの、清潔なガーゼが見当たりませんだの、「この中で誰かお医者さまはいらっしゃいませんかー」だの、という事態に陥ってパニック状態になり、その後PTSDを患ってしまっていただろう。
みなさんも呪詛にはくれぐれも気をつけていただきたい。
呪詛、ダメ絶対!!