ルーツ

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絶海の孤島がわたしのルーツとなる。
父方も母方もこの島を中心に回転している。
お墓がそこにあるのでお参りに行った。

といっても泊まったのは隣の島でわがルーツなる島に宿泊の施設がないことから、船で島へ渡ってお墓にお参りをすることになる。
料理は美味しく、島の人々はお年寄りばかりだが、真っ直ぐで温かい。遠縁にあたるわたしや息子にもよくしてくれる。

しかし、彼らの人生にも狂いは生じていて、認知症、息子達や孫達が離縁や神経病み、手術が必要な大きな病気。大小様々な災いが降りかかっているのを聞く。
島の人々は強く逞しいが、その勢いで全てを打ち負かすには人生はあまりに大きく、運命はあまりに過酷なのだ。
どこへ行っても人間の営みは残酷でむごたらしい。

夜、ハルシオンを飲んだ。
豆球の明かりの中で、電気の傘の中を動く小虫を眺めながら、わたしはツツと涙をこぼした。

「どうしようもないけんね。さぁトウモロコシを食べなさい。美味しいから食べなさい。」
砂糖が含まれてるのではないかと思うほど甘いトウモロコシだった。

小虫の数が少しずつ数えられなくなって、気がつくと朝。

おはよう。おはよう。

ルーツ」への2件のフィードバック

  1. どぅして、夏になると還るのだろう?
    大人に『夏休み』なんてないのに…

    おじいちゃんが『大腸癌』だった。

    手術は、成功したらしい。

    けれど、腹部不快に毎日悩まされている。
    便に悩まされている。

    皆、何かしら悩まされてる。

    頑張れヨ!!

    『頑張れ』しか言えない自分に悩まされてる。

    夏は、憂鬱。

    時は、流れる。

    そぅいえば、でっかい流れ星みたヨ☆
    願い事なんて忘れるくらい、キレイだった。

    空が澄んでたなぁ…

  2. mojolovich

    > あ さん
    憂鬱だけど、いろんな自然や生き物が綺麗な季節。
    不思議です。

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