エクスタシースパイラル

2010111017

エクスタシースパイラルという合法な薬物で楽しんでいる若者が多いと言う。
しかしながら、マイロと私に言わせれば大したことはないだろうと思う。

草臥れて、空虚な心を叱咤しながらアスファルトを歩く。
突然、ふとした言葉が思い出されて、涙が頬を伝う。

大きな虫眼鏡。

アスファルトのデコボコが極大して映し出される。
思い出された言葉が温かく私を包み、そして、それは可愛いらしい雷光になって、
アスファルのデコボコに沿って迸(ほとばし)った。
道路に、電子回路が発動したような光の線が無数に交錯し、
それは私の歩く方向へ向かって果てしなく伸び続けて行った。
一瞬の出来事だったので、
私はなんのことかわからなかったが、
ともかく、祝福を受けたような気持ちが体内に満ち溢れ、癒された余韻がほのかに残った。

私は何も摂取しなくとも、このような光景に出くわすことが出来る。
悪戯のように私を祝福する存在がある。
私はアスファルトに膝をついて、温かいカフェオレのようにしばし蕩けた。

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エクスタシースパイラル」への2件のフィードバック

  1. ママレモン

    言葉はすごいね
    凍える体を包み込む暖かい毛布だったり、渇いた喉を潤すの冷たい水だったり…

    また満たされちゃった

  2. mojolovich

    > ママレモン さん

    ぉう。満たされてくれてサンキューです。

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