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2006年01月08日

ポストオフィス  チャールズブコウスキー

僕たちは知っている。この世の中、勝ち組にはなれない。
だって、一生懸命働いて上司に認められても、トップにはなれないのだ。がっちり仕組まれてる。
だから、僕たちはもうそんなことは考えない。それが大前提。

この小説もそんな大前提の上に乗っかっている。
主人公のヘンリーチナスキーは知っているから酒を飲めるときに飲めるだけ飲み、女とヤレル時にヤレルだけやり、賭けるだけ賭ける。
「仕組み」からの白い目には、時には大声で、時には寡黙に徹底的に闘う。
敗北は人生を投げ出した時にのみ作用する。
一見、投げ出したかのように見えて、その実、ヘンリーは人生を謳歌しているのだ。

このブコウスキーの処女小説は実に感動的で、かっこよく、勤労意欲とは別の意欲をくれる。

パルプ  チャールズブコウスキー

この作家にどうやって出会ったのか?それはレッチリのアンソニーの歌詞の中に出てきたからです。 誰か気に入った人がいたら、その人が何に影響を受けたかをさかのぼるのは実にいい。ハズレも少ないし。

で、僕はこの作家の、おっさんの、本を何冊か読んでみたのですが、最近、これを読み、実に感動しました。パルプという題名から知れるようにアメリカの娯楽、消費小説になぞらえた最低の探偵小説。なぜか宇宙人は出てくる。なぜか死の女神が出てくる。全然、メチャクチャ。
しかし、最低の探偵小説とは世間の目をしのぶ仮の姿ともいうべきで、この小説にはそこら中に気取った作家が一生かかっても出てこないようなリリックがあふれ出ています。こういうのを読む価値のある本というのです。

ブコウスキーさん、僕はこれをあと2回は読むつもりです。ありがとう。
追記、と思っていたら本がなくなった、どこ行った?
追記、と思っていたら、出てきた。

勝手に生きろ  チャールズブコウスキー

なんか若き日のブコウスキーの日々を綴ったやら何やら解説されてますけど、知りません。
ただ、とにかく、主人公は仕事して、女とやって、仕事を辞めて、酔っ払ってます。
終盤、辞めるために就職するようなもんだと書いてるほどです。
一言で言えば、それだけの話です。
ま、いわゆる、最低な生活なのですが、何かがシンと入っていて、生活の匂いがツンとして、とてもいい本だと思いました。

そうそう、後書きにはブコウスキーの精神分析みたいなことが書いてあって、それはそれはくだらないものでした。 だって、おかしいですから。芸術作品を分解して、そこから何か見つけようとしても、ちょうど、分解途中に油がこぼれるように、何かはこぼれていきますから。
そこはそれ感じないとね。
この本は感じました。僕はね。