パンク侍、斬られて候 町田康
胃痛があって、休日だというのに丸潰れ。僕は機嫌を悪くしてこの本を手に取り読破してやった。
漢字が難しくって読めないところは多々あったけど、その辺は飛ばして読めば問題なし。
町田文学研究者は全部読まないといけないかもしれないけど、僕はただの読者なので細かいところは気にしなくていいもん。
初の時代小説とか書かれてるけど、あんまり関係ないと思う。
人間というものをスコーンと見据えて、思い切りのいいデタラメなストーリーとサイケデリックな表現が理解できれば、この小説は時代云々抜きで面白い。
思うに、町田さんってあんまり働いたことないから、仕事絡みの話って投げやりに書いてた印象があったんだけど、侍って設定は彼の中で見慣れた風景(テレビで)なので、すごく書き込んである。
面倒くささ加減とかがね。
仕事してる人間ってほとんどそう思って責任を塗りつけあってるから、すんなり入り込めた。
「なんでこんなことをしたんだ?」ってきく人がいるけど、決まってんじゃん。面倒臭かったからだよ!
それに、笑いもたっぷり。リズムにのって文章を読まないと見落とすかも。
もちろんそれだけじゃなくって人間存在についての深い洞察や、感慨も散りばめられてるから、これ、すごい本なんじゃないの?って思った。
終盤のサイケデリックさやシュールさもすげぇ迫力。